news.ltn.com.tw 2021年5月22日閲覧
ゴダ@台湾氏のツイートで紹介されていたニュース。自由時報が報じたもの。
台中の小学生がコロナにかかり、母親は感染していなかったけど自宅隔離となった。しかし母親はルールを破りスーパーや朝食店へ行き罰金20万元(約78万円)が確定。
— ゴダ@台湾 (@oogoda1) 2021年5月21日
厳しすぎる気もするけど、これくらいしていい気もする。台湾在住の日本人の皆さんもお気をつけください。https://t.co/67DdkKcpfg
台中市衛生局が「傳染病防治法」違反で罰金20万元を課したとのことである。現在1台湾元が4円弱のため記事によると、自宅隔離に違反した人は、20万元から100万元(約380万円)の罰金が課せられる。外出時間に応じて罰金額が引き上げられる。ただ、この女性の外出は日常的な買い物だったため、最低額だったという。そして、罰金を課したのは抑止力のためでもあったようだ。
ゴダ@台湾氏のツイートに対する反応をいくつか見てみよう。
これは考えさせられる🧐自分が親ならこの母親と同じようなことをしないとも限らない… https://t.co/g3DkGG3GGS
— AKIRA (AK) 🇺🇸 🇹🇼 @ケトルベルインストラクター (@sfat_kb) 2021年5月21日
き、厳しすぎる…😱😱
— 주리 (@Juri_LoveTrip) 2021年5月21日
これ日本で採用されたら… https://t.co/Qb4YlSqCqo
中国でやったら独裁と言われますね。
— www (@yuyuyuadg) 2021年5月22日
この罰則をどのように見るべきか、判断は一筋縄にはいかないのかもしれない。
台湾がコロナ対策の優等生といわれることはよく知られている。そのよう要因として台湾の民主化や人々の団結などを取り上げるような見解もしばしば聞こえてくる。だがこのニュースを見る範囲においては、台湾のコロナ対策は厳罰主義的である。いわゆる「ストリート・レベルの官僚制」(田尾2009)として見ることもできるかもしれない。「草の根」レベルのコロナ対策と表現してもよいだろうか。
コロナの優等生の台湾に学べという言い方もあるが、厳罰主義的な政策はどこまで学んでいけばよいのだろうか。まずは、こうした事案を追っていく必要がある。
なお、「傳染病防治法」は全國法規資料庫から閲覧することができる。
- 傳染病防治法-全國法規資料庫(2021年5月22日閲覧)
参考文献