イランの女性セックスワーカーにおけるコンドーム使用の規定要因(Amirzadeh et al. 2020)

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 性感染症予防研究の立場からのセックスワーカー研究。

 研究目的はイランの女性セックスワーカーのコンドーム使用の規定要因を同定することである。

 調査年は2010年で、全国調査によるクロスセクションデータを用い、重み付き負の二項回帰分析が使用されている。

 分析結果のいくつかをピックアップすると以下のようになる。

  • コンドーム使用の規定要因は、教育レベルの高さ、単身ないこと、HIV検査受診経験やコンドーム無償配布を知っていることなどである。
  • コンドーム非使用の規定要因は、年齢の高さ、報酬を伴わない性交などである。

 感想

  • 全体として見ると、リテラシーの高低がコンドーム使用の主要な規定要因になっているようである。
  • 単身かどうかや年齢が関連するのは、どのような背景によるものなのだろうか。