戒厳令下・蔣経国時代の台湾で実施された社会調査(二次分析可能)

 「戒厳令下の台湾とはいかなる時代であったのか?」という問いは、今日の台湾を考える上で不可欠だろう。戒厳令下で形成された社会構造や社会意識は、今日の台湾の土台を形成したと考えられるためである。「蔣経国時代の台湾は良かった」という言説はその象徴の1つとも言える。

 「台湾社会変遷基本調査」の第一期調査(1984)は、戒厳令下・蔣経国時代の台湾で実施されたサンプリング調査である。現在、二次データとして公開されているため、これを二次分析することで当時の台湾社会を考えることができる。以下の2つのモジュールから構成されている(リンクあり)。

<綜合モジュール>

  • 楊國樞(1999)。臺灣社會變遷基本調查計畫1984第一期:綜合問卷組(C00001_1)【原始數據】取自中央研究院人文社會科學研究中心調查研究專題中心學術調查研究資料庫。https://doi.org/10.6141/TW-SRDA-C00001_1-1
  • Kuo-shu Yang (1999). 1984 Taiwan Social Change Survey (Round 1): Interpersonal, Relations, Mass Communication, Economic Attitudes, Political Participation (C00001_1) [data file]. Available from Survey Research Data Archive, Academia Sinica. https://doi.org/10.6141/TW-SRDA-C00001_1-1

<宗教・余暇・家庭モジュール>

  • 楊國樞(1999)。臺灣社會變遷基本調查計畫1984第一期:宗教、休閒、家庭組(C00001_2)【原始數據】取自中央研究院人文社會科學研究中心調查研究專題中心學術調查研究資料庫。https://doi.org/10.6141/TW-SRDA-C00001_2-1
  • Kuo-shu Yang (1999). 1984 Taiwan Social Change Survey (Round 1): Leisure, Religion, Family, Mental Health (C00001_2) [data file]. Available from Survey Research Data Archive, Academia Sinica. https://doi.org/10.6141/TW-SRDA-C00001_2-1