自殺の社会学(Wray et al.2011)

更新2021年5月31日

 自殺の社会学の近年の動向を整理したレビュー論文。デュルケム以降の社会学的、ならびにその隣接領域における自殺研究を整理地ている。著者の一人であるBernice Pescosolidoは「宗教と自殺」研究の大家でもあり、たとえばPescosolido and Georgianna(1989)といったエポックメイキングな論文を執筆している。自殺の社会学がどのように蓄積されてきたのか、その全貌と詳細を把握する上で本論文は貴重である。

参考文献

  • Pescosolido, B., & Georgianna, S. (1989). Durkheim, Suicide, and Religion: Toward a Network Theory of Suicide. American Sociological Review, 54(1), 33-48. doi:10.2307/2095660