平山雄氏とセブンスデー・アドベンチスト教会に関するメモ

更新2022年3月30日

 先日書いた記事の中で、近代日本の禁煙運動史においてセブンスデー・アドベンチスト教会が重要な役割を担ってきたことを確認した(関連記事)。

 セブンスデー・アドベンチスト教会と健康の関連をいくつか探索してみると、セブンスデー・アドベンチスト教会の公式サイトのQ&Aコーナーの中に、目に留まる解説があった。

adventist.jp  2021年8月12日閲覧

国立がんセンターの平山雄元疫学部長は、日本における健康調査の結果から、最も健康的な日本人はアドベンチストのライフスタイルを実行している人たちであると結論しました。彼は、健康増進のために「SDA型ライフスタイル」を提唱し、「禁煙・菜食・がん予防」という標語を作り出しました。

 

(出典)「なぜ健康的なライフスタイルを勧めるのですか?」『セブンスデー・アドベンチスト教会』(2021年8月12日閲覧)。

 平山雄氏は、日本におけるがん研究の代表的研究者である。特に、たばことがんの関係を指摘した「平山論文」で知られている。たばこの健康影響の議論,、特に受動喫煙に少し深く関心をもてば、何らかの形で平山雄という名前を目にするに違いない。そして、平山論文をめぐって様々な議論がなされている様子は、WIkipedia日本語版の「平山論文」(2021年8月12日閲覧)の項目からもうかがい知ることができよう。

 そうした平山氏が、セブンスデー・アドベンチスト教会の健康増進とともに語られるのは興味深い。下記のサイトからすると、おそらくは『これがあなたの健康歩道―がん・老化は防げる』(平山1994)が関連しよう。

参考文献

  • 平山雄(1994)『これがあなたの健康歩道―がん・老化は防げる』福音社。