「中華台北」の名称でのオリンピック参加に対する意識

 台湾民意基金会の世論調査を取り上げた記事に関連して。

shterazawa.hatenablog.com

 2024年8月の調査*1ではオリンピックに関連する複数の設問が設けられていた。その中には、台湾がオリンピックに参加する際の名称に「中華台北チャイニーズタイペイ)」を使用することへの意識に関するものがある(p.4)。

 質問文:「これまで同様、台湾は今回「中華台北」名称で参加しました。一般的に言って、あなたは「中華台北」を用いて台湾を代表することが好きですか、好きではありませんか?」*2

 結果は以下の通りである。

表1 「中華台北」の名称でのオリンピック参加は好きかどうか

回答 %(n=1075)
非常喜歡(とても好き) 4.8%
還算喜歡(まあまあ好き) 35.5%
沒意見(意見はない) 16.7%
不太喜歡(あまり好きではない) 25.4%
一點也不喜歡(まったく好きではない) 16.2%
不知道(わからない) 1.4%

(注)台湾民意基金会による世論調査(2024年8月)の報告書の図4(p.5)を整理して作成。

 好きであるという人(非常喜歡+還算喜歡)は40.3%、好きではないという人は41.6%(不太喜歡+一點也不喜歡)、意見を表明しない人は18.1%(沒意見+不知道)である。

 全体として見れば、分極化しているように思われる。

*1:台湾全土の20歳以上の成人を対象として、2024年8月12日から14日の期間に、固定電話と携帯電話を併用したデュアルフレームRDD方式で実施された(p.i)。

*2:原文「和過去一樣,台灣這次是以「中華台北」的名稱參賽。一般說來,您喜不喜歡用「中華台北」代表台灣?」