喫煙と新型コロナに関する論文が撤回

 GIGAZINEで報じられていたニュース。

gigazine.net  2021年4月30日閲覧

 前回の記事で取り上げたのは、禁煙推進派の研究者の論文が、データが疑念ありとの理由で撤回されたケースだった(関連記事)。こちらのケースは、著者の中にたばこ関係者が含まれていたことが、論文刊行後に明らかになったために撤回されている。Retraction Watchでも紹介されている。

 両記事の情報をベースに、概要を整理してみる。

 撤回された論文と撤回の公知は、次のものである。

 撤回理由は、GIGAZINEが報じている通りだと思われる。著者の内2名が、たばこ産業に関連することが明らかになり、論文にCOI上の問題が生じているという。研究内容そのものに問題はないが、コロナ禍であることを鑑みて撤回を決めている。

雑感

 コロナ禍でなかったとしたら、撤回されなかったのだろうか?もし、そうであるとするならば、論文撤回も判断する人や社会状況によって変わり得ることを示唆しているようにも思う。