www.chinatimes.com 2021年10月13日閲覧
台湾政治における最も重要な現象の1つに「藍」と「綠」の対立がある。前者は国民党系の政党群、後者は民進党系の政党群である(小笠原2021;佐藤2012;佐藤2020)。ネット上(FacebookやPTTなど)でも両派による白熱した論戦が繰り広げられている。書き込みの中には敵対陣営に対する揶揄やからかいなどが使われ、さながらネットの炎上や誹謗中傷合戦のような状態になることもある。
この記事では藍と綠のそれぞれに対する悪口のランキング化し、それぞれに対する解説を行っている。台湾政治におけるネット上のリアルタイムの動向を追うのに有用だと思われる。
記事で紹介されている言葉を5位までメモしておこう。
<藍→綠>
- 1450
- 817
- 塔綠班
- 綠共
- 綠畜
<綠→藍>
- 憨粉
- 藍蛆
- 喜韓兒
- 蛆蛆
- 552
SNSやニュースサイトを観察する時に参考になろう(それにしても、随分と酷い言い方だなあ、というのが率直な感想である)。
参考文献
- 小笠原欣幸(2021)「台湾総統選挙7回の概括」『日本台湾学会報』23:15-35。
- 佐藤幸人(2012)「序章 2021年台湾総統選挙─本書の要約」小笠原欣幸・佐藤幸人編『馬英九再選─2012年台湾総統選挙の結果とその影響』アジア経済研究所:1-5。
- ────(2020)「序章 2020年台湾総統・立法委員選挙と 第2期蔡英文政権の課題と展望」佐藤幸人・小笠原欣幸・松田康博・川上桃子(2020)『蔡英文再選―2020年台湾総統選挙と第2期蔡政権の課題』アジア経済研究所:1-10。