更新2021年5月30日
アダルトグッズを網羅的に取り上げた本。アダルトグッズの写真とその解説という構成になっている。スタンダードなグッズはもちろんのこと、あまり馴染みのないものも紹介されている。時代を感じさせるものも取り上げられていて面白い。印象としては、実用書というよりも、アダルトグッズそのものに関心を向けた書籍だろうか。
発刊は2001年であり、この約20年間で、アダルトグッズを巡る状況には少なからぬ変化があった。その先端を行くのはTENGAによるアダルトグッズのイノベーションである(荻上(2011)の第5章)。近年は、膣内射精障害に対する療法の一環としてTENGAのグッズが注目されるなど(例えば小堀・岡田2018、小堀・他2012)。2001年と現在とでは、日本社会におけるアダルトグッズの位置づけが異なっていると推察される。
参考文献