2015年SSM調査の年金関連の分析をピックアップしてみると・・・・

更新2021年4月25日
 2015年に実施されたSSM調査(「社会階層と社会移動に関する全国調査」)の分析結果報告書が刊行されている(サイトでも閲覧可能)。特に非常に興味深い点として、2015年調査には年金関連の価値観に関する設問が組み込まれており、その分析も行われつつあることがあげられる。私が見たところ、年金を直接的に扱った論考として、以下のものがある。
  • 藤田智博(2018)「公的年金収入への期待と社会階層―正規雇用年数・価値意識・代替収入源の影響」森山智彦編『2015年SSM調査報告書7 労働市場II』2015年SSM調査研究会:245-260。
  • 古里由香里(2018)「高齢者における無年金リスクに関する分析─職歴における脆弱性とリスク再生産に着目して」森山智彦編『2015年SSM調査報告書7 労働市場II』2015年SSM調査研究会:229-244。
  • 羅一等(2018)「家族形態が年金制度の支持に与える影響―日本の福祉国家の家族主義的特徴に着目して」小林大祐編『2015年SSM調査報告書9 意識Ⅱ』2015年SSM調査研究会:25-38。
  • 永吉希久子(2018)「年金制度への支持に対する職歴の効果―制度の階層化の影響に着目して」小林大祐編『2015年SSM調査報告書9 意識Ⅱ』2015年SSM調査研究会:39-57。
 タイトルからわかるように、年金制度への期待や不安などを扱っている。今後2015年のSSM調査を活用した年金関関連の分析が発表されていくと思われるが、期待が高まる。
参考文献
  • 藤田智博(2018)「公的年金収入への期待と社会階層―正規雇用年数・価値意識・代替収入源の影響」森山智彦編『2015年SSM調査報告書7 労働市場II』2015年SSM調査研究会:245-260。
  • 古里由香里(2018)「高齢者における無年金リスクに関する分析─職歴における脆弱性とリスク再生産に着目して」森山智彦編『2015年SSM調査報告書7 労働市場II』2015年SSM調査研究会:229-244。
  • 羅一等(2018)「家族形態が年金制度の支持に与える影響―日本の福祉国家の家族主義的特徴に着目して」小林大祐編『2015年SSM調査報告書9 意識Ⅱ』2015年SSM調査研究会:25-38。
  • 永吉希久子(2018)「年金制度への支持に対する職歴の効果―制度の階層化の影響に着目して」小林大祐編『2015年SSM調査報告書9 意識Ⅱ』2015年SSM調査研究会:39-57。
参考サイト