2023-01-01から1年間の記事一覧

最も印象深い蔣経国の政策

TVBSが1998年と2003年に実施した世論調査では、蔣経国の様々な政策に対する評価を尋ねている。20年以上前の調査であるため、現在の台湾での評価とは異なる可能性があるが、蔣経国をめぐる社会意識を見る上での重要な参照点である。 質問文は「数日(1月13日…

台湾における孫文の印象

台湾民意基金会が2022年2月に実施した世論調査 では孫文の印象を尋ねている。報告書の中の「8 台湾人の孫中山先生に対する印象」(p.14)である。 質問文は「孫文(孫中山先生)は中華民国を創立し、台湾では国父として評価されています。一般的にいって、あ…

廖一久氏の「私の履歴書」、第24回の話題は蔣経国

www.nikkei.com 廖一久氏の「私の履歴書」第24回(日本経済新聞社2023年8月25日)で蔣経国が取り上げられている。

鴻海の創業者の郭台銘氏、蔣経国を賞賛する

youtu.be 鴻海の創業者の郭台銘氏が、蔣経国総統を賞賛したニュース。 「讚蔣經國為國家賣命!!郭台銘自稱"賣命我也一流"再度高喊群眾讓自己變成台灣CEO」三立iNEWS(2023年4月29日)

歴代首相9人の好感度

www.yomiuri.co.jp スマートニュース・メディア研究所の社会調査の中の、歴代首相9人の好感度を尋ねた設問の集計結果が紹介されている(読売新聞2023年11月25日)。 1位 小泉純一郎 6.6点 2位 菅義偉 5.4点 3位 安倍晋三 5.4点 4位 福田康夫 4.8点 5位 野田…

【刊行】書評『饕餮』第30号(岩井紀子・宍戸邦章編『データで見る東アジアの社会的ネットワークと社会関係資本』ナカニシヤ出版、2021年)

『饕餮』第30号に岩井紀子・宍戸邦章編『データで見る東アジアの社会的ネットワークと社会関係資本』(ナカニシヤ出版、2021年)の書評を書きました。 データで見る東アジアの社会的ネットワークと社会関係資本―東アジア社会調査による日韓中台の比較4 ナカ…

2022年に台湾で実施されたLGBTに関する調査のデータが公開

srda.sinica.edu.tw 2022年に台湾で実施されたLGBTに関する社会調査が二次データとして公開され、二次分析が可能になった。 行政院(2023)。我國多元性別(LGBTI)者生活狀況調查(AP010001)【原始數據】取自中央研究院人文社會科學研究中心調查研究專題中心學…

麻生太郎氏「戦う覚悟」発言の台湾での賛否

www.tpof.org 麻生太郎氏の「戦う覚悟」発言に対する台湾での賛否に関して、台湾民意基金会が2023年8月に台湾で実施した世論調査の結果が出ている(2023年8月22日発表)(p.7、図5、図6)。 非常同意28.6%/還󠄁算同意27.5%/没意見5.5%/不太同意17.7%/一點…

台湾を中国研究の視点から分析することの重要性

『日本台湾学会報』(第23号、2021年)に掲載されている、『中国・台湾・香港の現代宗教:政教関係と宗教政策』(櫻井義秀編著、明石書店、2020年)に対する藤野陽平氏の書評の中で、台湾を研究する上での重要な指摘がなされている。私が常々感じていること…

蔣経国に対する評価(Wikipedia)

zh.wikipedia.org 中国語版のWikipediaにおける蔣経国に対する評価の項目。

銃社会学に関連する書籍の紹介

銃社会学に関連する書籍を紹介した投稿。黒人と銃、全米ライフル協会、銃所持と政治意識など貴重な研究書10冊がが取り上げられている。投稿者は銃社会学・宗教社会学が専門のDavid Yamane氏である。 Part 1: Counting down from 10 to 6 of my Top 10 books …

特集「日本の文脈における宗教とマイノリティ」

先日刊行された『Religion, State and Society』誌の最新号で、「日本の文脈における宗教とマイノリティ」という特集が組まれている。 メモ イントロダクション Marat Shterin & Daniel Nilsson DeHanas (2023) Editors’ introduction, Religion, State and …

ジョージア(グルジア)の宗教復興の事例で世俗化理論を検証

Stolz, J., Gugushvili, A., Molteni, F., & Antonietti, J.-P. (2023). A counterexample to secularization theory? Assessing the Georgian religious revival. The British Journal of Sociology, 1–17. https://doi.org/10.1111/1468-4446.13009 世俗化…

台湾のキリスト教の社会学的研究

www.books.com.tw 伊慶春・林文旭・林常青・施奕任・郭貞蘭・黃克先・楊文山・熊瑞梅・蘇國賢編(2021)『改變中的基督信仰:臺灣基督教會與基督徒的社會學分析』國立臺灣大學出版中心 台湾の社会学者による、台湾のキリスト教に関する社会学的研究。テーマ…

台湾における宗教心理学のレビュー論文(1974~2019)

www.airitilibrary.com 黃奕偉(2022)「臺灣『宗教心理學』研究之現況分析(1974-2019):以期刊及學位論文為對象的考察」『臺灣宗教研究』 21(1):155 - 203 台湾における宗教心理学(1974~2019年刊行)のレビュー論文。これまで扱われてきたテーマは…

FBOのタイポロジーに関するレビュー論文(2010~2021年)

Sarah Maes, M. Schrooten, P. Raeymaeckers & B. Broeckaert (2023) Faith Based Organizations: Types and Typologies. A Scoping Review (2010-2021), Journal of Religion & Spirituality in Social Work: Social Thought, 42:2, 211-237, DOI: 10.1080/…

李登輝と蔣経国の路線の相違に関して、薛化元氏が報告 (太報)

today.line.me 台湾の歴史学者の薛化元氏が、「李登輝百年誕辰紀念新書發表暨學術討論會」(国史館・李登輝基金会主催のシンポジウムで、「李登輝主政期間與蔣經國路線的承繼與斷裂」という報告を行い、李登輝の路線と蒋経国の路線の連続面と断絶面を論じた。

戒厳令下・蔣経国時代の台湾で実施された社会調査(二次分析可能)

「戒厳令下の台湾とはいかなる時代であったのか?」という問いは、今日の台湾を考える上で不可欠だろう。戒厳令下で形成された社会構造や社会意識は、今日の台湾の土台を形成したと考えられるためである。「蔣経国時代の台湾は良かった」という言説はその象…

【資料】書籍・論文の整理

togetter.com Twitterに投稿したものの中から、論文と書籍に関するものをピックアップしてまとめています。 【記録】書籍・論文(2020年以前) - Togetter 【記録】書籍・論文(2021年) - Togetter 【記録】書籍・論文(2022年) - Togetter 【記録】書籍・…

【刊行】「蔣経国に対する評価の基礎的分析」

『火輪』第44号に拙稿「蔣経国に対する評価の基礎的分析」が掲載されました。 台湾の蔣経国総統に対する評価と社会的属性や社会意識などとの関連を、2003年と2013年の台湾社会変遷基本調査を用いて分析しました。 karin-natachan.hatenablog.com 2023年4月25…