www.ide.go.jp 2021年8月20日閲覧
アジア経済研究所のIDEスクエア内に設けられている特設コーナー。途上国に関連する新しい論文を、各分野の専門家が紹介するという内容である。現時点で50の研究が取り上げられている。
全体を眺めて、私が特に興味をもったのは以下の2つの研究である。
まず、嗜好品研究。
www.ide.go.jp 2021年8月20日閲覧
次に、セクシュアリティ研究、就中、セックスワーク研究である。
www.ide.go.jp 2021年8月20日閲覧
いずれも道徳的議論も含みつつ賛成反対をめぐって複雑な議論が展開されてきたテーマである。禁酒の研究はインドを、セックスワークの研究はインドネシアを対象地域とした計量分析である。
論文紹介は重要な情報提供活動だと考えている。学術書は書評欄などで紹介されることが少なくない。もっとも、比較的最近の研究動向を知る場合は学術論文がより適していると思われる。一方で、学術研究に馴染みのない人にとっては学術論文を読むこと自体のハードルが高いだろう。そのような意味で、論文をわかりやすく紹介する試みは貴重である。
この点については、下記の過去記事で少し言及したことがある。
shterazawa.hatenablog.com 20218月20日閲覧
手前味噌ながら、下記の紹介記事を書いたことがある(階層研究と金融社会学にか関連する)。
www.jstage.jst.go.jp 20218月20日閲覧