トランスジェンダーに対する態度と宗教の関連に関するレビュー論文(Campbell and Anderson 2019)

  • Campbell, M., Hinton, J., & Anderson, J. R. (2019). A systematic review of the relationship between religion and attitudes toward transgender and gender-variant people. The international journal of transgenderism, 20(1), 21–38. https://doi.org/10.1080/15532739.2018.1545149

 トランスジェンダーに対する態度に対して宗教がどのような関連を示してきたのかを論じたシステマティックレビュー論文。研究背景からはトランスジェンダーと宗教の関係を論じた研究自体は、まだ十分とは言えない研究状況がわかる。レビューのために抽出したのは約30の論文であり、Table.1に各論文の方法論や主な知見がまとめられている。全体的な知見としてては、宗教はトランスジェンダーに対する偏見と関連し、特に保守的な宗教と偏見の関連が確認されてきたとのことである。

 分析結果の目次に基づく論文の構成は以下の通りである(一部省略あり。頁数はPDFのもの)。これらの論点ごとに知見が整理されていく。

  • 「宗教的アイデンティフィケーション」(p.25)
  • 「特定の宗教属性」(p.25)
  • 「一般的宗教性」(p.31)
  • 「宗教的ファンダメンタリズム」(p.32)
  • 「宗教を一字一句信じること」(p.32)
  • 「宗教参加頻度」(p.32)
  • 「宗教教育」(p.32)
  • ジェンダー」(p.32)
  • 性的指向」(p.33)
  • 「ターゲットになるジェンダー/性」(p33)