『ラブホテル裏物語』(大月2010)/『LOVE HOTELここだけの話』(翔田2002)

 

 いずれもラブホテルの従業員として活動する著者が自身の体験を綴ったもの。どちらとも概ね一話読み切りで、ラブホテルにまつわる興味深いエピソードを解説するという作りになっている。大月氏の事例が首都圏のものであるのに対して、翔田氏の事例は地方部のものである。そのため、ラブホテルの仕事と従業員を、首都圏と地方とで対比させながら読み進めるという読み方も可能だと思われる。ラブホテルの従業員の経験は本のみならず様々な媒体で紹介されるが、この二冊は比較という点で併読すると面白い。