金融社会学に関する論集・テキスト(4)─ローン・債務・与信

 ローンや与信の社会学に関する論集・テキストの続きとして、こちらでは主にレビュー論文を取り上げる(旧「寺沢重法のサイト」で公開していた資料の一部に基づき、また寺沢(2020)を補足する)。 

 債務や与信を総合的に扱った近年のレビュー論文に以下のものがある。 

  Dwyer(2018)は与信と負債を不平等や格差という観点から論じ、Rona-Tas and Guseva(2018)は比較社会学的観点から消費者信用セクターを論じている。

 次の論文は人種差別研究に関するレビューである。住宅や与信などにおいて人種差別が生じている可能性が示唆されている。

  次の論文は、上記Rona-Tas and Guseva(2018)の著者らによるもの。

  • Guseva, A., & Rona-Tas, A. (2001). Uncertainty, Risk, and Trust: Russian and American Credit Card Markets Compared. American Sociological Review, 66(5), 623-646. doi:10.2307/3088951

 ロシアとアメリカのクレジットカード市場の比較社会学である。

 債務を考える上で奨学金に触れないわけにはいかない。 

  • 大内裕和(2015)「日本の奨学金問題」『教育社会学研究』96:69-86。

 この論文は日本の奨学金問題を歴史社会学的に分析したものである。下記の国際比較研究も奨学金を理解する上で有用に違いない。 

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参考文献

  • 寺沢重法(2020)「文献紹介『With a Little Help from My Friends(and My Financial Planner)』Mariko Lin Chang 」『理論と方法』35(1):159。