KH Coderの中国語解析機能を使った分析をいくつかピックアップしてみると・・・

更新2021年7月3日
 計量テキスト分析のKH Coderというソフトがあり、近年よく使われている(樋口2020)。 

 元来は日本語解析向けだったのだが、その後、いろいろな言語に対応できるようになってきており、現在は中国語解析機能も搭載されている。実際にどのような分析がなされているのかを、少し調べてみた。試しに「中国」で検索してみたわけである。

khcoder.net  2021年7月3日閲覧

 数十件にわたる研究が検出されたが、中には「中国・四国地方」といったものもある。これらは外して、管見の限り、中国語機能を使っているものをピックアップすると以下のものが該当しそうだ。
 私の見落としの可能性もあるけれども、中国語教育に関する分析に使用される様子が見受けられる。言語教育という点で連想すれば、中国に関連し得るものもいろいろある(例えば、杉江(2016))。言語教育への応用が一つの方向性なのかもしれない。
 非常に貴重な機能なので、中国語を扱う幅広い領域でより一層活用されていけば楽しい(KH Coderを使用した研究のレビューは樋口(2017))。中国語以外の言語を用いた分析も面白そうである。
参考文献